お母様が使っていたお部屋の畳交換。素敵な和室になりました。
お母様がいなくなったお部屋のリニューアル。介護ベッドがあったとか。建築当時の畳は破棄して、ケナフボードに「かえで1番抜き表」、縁は御池25です。
実はこのお部屋、大工さんが迷人で、畳寄せの深さが57ミリから66ミリと、畳屋さんにとって非常に厄介なつくりになっていました。新築時の畳屋さんは薄い所に合わせて畳を作ってもんですから、出入り口やテレビのある側には、古ござ段ボールベニヤ板など、いっぱい敷き詰めてありました(高さ調整のため)。
古ゴザにはカビが生えるし、たくさん入っているので、明らかに違和感がある歩き心地になってしまいます。
そこで、全体的に厚い畳にするために、メーカーにケナフボードの下側に厚紙を縫い込んでもらいました。それでも足らない場所は2.5ミリのベニヤを幅広く切って床面において調整。
また、茶だんす前の薄いところは厚紙を外して、畳寄せから出っ張らないよう仕上げてあります。
とっても具合よく仕上がったと自画自賛。お客様に喜んででいただいて大満足(自己満足)。職人仕事は値段で判断しないでね!